資生堂パーラーでの第一印象

「今日、お話できて嬉しかったです!またすぐお会いしたいです♡」

さくらから届いたLINEは、そんな絵文字満載のメッセージだった。まあ、初めて会う相手に送るLINEとしては、ありがちな内容だろう。自分としては、顔合わせの段階でそこまで感情移入することはない。まずはお互いの条件や雰囲気を確かめるのが目的なのだ。場所は銀座の資生堂パーラー。少しお洒落な雰囲気で、話もしやすいだろうと思った。彼女は大学生っぽい、元気で明るい雰囲気の女性だった。話してみると、意外としっかりしていて、将来の夢なんかも熱く語っていた。悪くない印象だった。

会話のズレと見えてきた本性

席に着いて、まずは飲み物を注文した。彼女は迷うことなく一番高いフルーツパフェを頼んでいた。まあ、顔合わせだし、多少の贅沢は許容範囲だろう。自分はコーヒーを頼んだ。話は弾んだが、正直なところ、会話の端々に少し違和感を感じるようになってきた。彼女は自分の話ばかりする傾向があり、こちらへの質問は少なかった。しかも、話の内容は、ブランド物の話や、旅行の話、そして「パパ活」に対する彼女なりの哲学のようなものばかりだった。まあ、そういう話を聞くのも悪くはないが、もう少しお互いのことを知りたいというのが本音だ。相手が大学生っぽい雰囲気だったから、もっと素直な一面もあるかと思っていたが、どうもそうではないらしい。彼女の笑顔の裏に、計算高い一面が見え隠れしているような気がした。

正直なところ、ちょっと疲れてきたな。

提案のすれ違いと誤算

顔合わせも終盤に差し掛かり、そろそろお会計の時間だ。自分は、今日の顔合わせのお礼として、指定されたお手当を渡すつもりでいた。しかし、彼女の方から「今日は本当に楽しかったです。この後、もしよかったら、もう少しだけお話できませんか?」と提案があった。まあ、顔合わせでそこまで乗り気になってくれるのは珍しいな、と思いつつも、丁重にお断りした。自分としては、顔合わせはあくまで顔合わせ。その後の関係性は、相手との相性や、さらに何度か会ってから判断したいと考えている。しかし、彼女は食い下がってきた。「えー、でも、この後ホテルとか…?」という言葉には、さすがに驚いた。まだ顔合わせの段階で、そのような提案をしてくるのは、相手に誤解を与えてしまったのかもしれない。あるいは、彼女の方が最初からそういうつもりだったのか。まあ、どちらにしても、自分の意図とは違う展開になりそうだ。

これは、ちょっとした誤算だったかもしれない。

思わぬ方向へ進んだ関係性

彼女は、自分が「そういうこと」を求めていないと理解してくれたのか、それとも、単にその場の雰囲気に流されたのかは分からない。とにかく、その日は解散することになった。しかし、その後も彼女からの連絡は続いた。「次はお泊まりしたいです」「もっとたくさんお手当が欲しいです」といった内容のメッセージが頻繁に届くようになったのだ。彼女は、自分が「本気」になってくれたと勘違いしているのか、それとも、最初からそういう関係を求めていたのか。まあ、どちらにしても、自分としては少し困惑している。パパ活は、あくまでお互いの条件に合った、健全な関係性を築くものだと思っている。しかし、彼女の方から、一方的に「本気」の恋愛のようなアプローチをしてこられると、対応に困ってしまう。清潔感と落ち着きで勝負してきた自分としては、このような展開は想定外だった。

銀座での顔合わせは、悪くない経験ではあった。しかし、彼女の意外な一面に触れたことで、今後の関係性をどうしていくか、改めて考えさせられることになった。まあ、パパ活とはそういうものなのかもしれない。期待と現実のギャップに、時折戸惑うこともある。悪くない。ただ、少し疲れるだけだ。まあ、そういうものだ。