渋谷のカフェで始まった、奇妙な関係
ある平日の午後、自分は渋谷の喧騒の中にいた。いつものように、ペイターズを眺めながら。今回会うのは、地方出身で素朴な雰囲気の女性。プロフィール写真と自己紹介文から、少し興味をそそられた。
待ち合わせ場所は、渋谷のFuglen Tokyo(フグレン東京)にした。北欧風のお洒落なカフェで、落ち着いた雰囲気は悪くない。待ち合わせの時間になり、彼女—「さき」—が現れた。少し緊張した面持ちで、自分の方へ近づいてくる。
(こういう時、相手の緊張が伝わってくるのは、少し面白い)
ぎこちない会話と、意外な共通点
さきは、少しばかり緊張している様子だった。会話もぎこちなく、自己紹介から始まった。出身地や、なぜ東京に出てきたのか。そんな話を聞いていると、彼女の素朴さに惹かれていく自分がいた。
話の流れで、自分の趣味の話になった。昔から、自分は美術館巡りが好きで、休日はよく色々な場所へ行く。すると、さきも同じように美術館が好きだと言う。意外な共通点に、少し驚いた。彼女との距離が、少しだけ縮まった気がした。
(まあ、共通の趣味があるのは、悪くない。話も弾むし)
恵比寿の夜、そして突然の出来事
カフェでの会話が盛り上がり、時間を忘れてしまった。気がつけば、外はすっかり暗くなっている。さきと自分は、場所を恵比寿のバーに移すことにした。少し大人な雰囲気のバーで、会話はさらに深まっていく。
お酒も入り、いい感じの雰囲気になってきた。そろそろ、次へ進むか、という流れになった時だった。さきが、急に「ちょっとトイレに行ってくる」と言って席を立った。少し時間が経っても、彼女は戻ってこない。
嫌な予感がした。メッセージを送ってみるも、既読にならない。電話をかけても、応答はない。まさか、バックレられたのか。信じられない気持ちで、ただただ時間が過ぎていった。
(正直なところ、少しだけ傷ついた。まさか、こんなことになるとは)
LINEの向こう側、そして再会
結局、その日はさきと会うことはできなかった。LINEは既読にならず、電話も繋がらないまま。自分は、一体何が起きたのか、理解できなかった。次の日、仕事中も、そのことが頭から離れなかった。
数日後、諦めかけていた頃、さきからLINEが来た。内容は、謝罪と、また会いたいというものだった。理由を聞くと、急な事情で実家に帰らなければならなくなったらしい。正直、まだ少し疑っていたが、彼女の言葉を信じることにした。
そして、再び会うことになった。場所は、前回と同じ恵比寿のバー。さきは、少し気まずそうにしていたが、すぐにいつものように話始めた。あの日のことは、まるでなかったかのように。
(まあ、色々な事情があるのだろう。大人だし、色々と)
揺れ動く関係、そして未来
その後も、さきとは何度か会うようになった。食事をしたり、映画を観たり。関係は少しずつ進んでいるように見える。しかし、あの日の出来事が、どうしても頭から離れない。
彼女は、まだどこか掴みどころがない。何を考えているのか、正直わからない。本当に自分を好きなのか、それとも、ただ都合の良い相手を探しているだけなのか。答えは、まだ見えない。
最近、会社の業績が芳しくなく、資金繰りが少し苦しくなってきた。以前のように、余裕を持った関係を続けることができるのか。そんな不安も抱えながら、自分は、さきとの関係を続けている。この先、どうなるのだろうか。